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合格はテーマパークのオーディション写真からはじまる
ディズニー、USJ、ピューロランドなどテーマパークの一次審査で最重要とされる写真審査を克服するなら二つのポイントから攻めるのが有効です。一つは” 笑顔 “です。ここで求められるのは観客に向けての笑顔であり友人とのおしゃべりで笑う顔とは異なります。もう一つは” ダンスポーズ “です。撮影でのポーズはステージで踊るそれとは異なります。
写真の仕上がりはそれらの相違点を理解しないといくら頑張っても” 輝くオーディション写真 “にはなりません。そこで良い笑顔をつくる、良いポーズをつくる、この二点にフォーカスして ” 克服する術を全てご紹介 “します。
本サイトのタイトルであるテーマパークのオーディション写真は合格への第一歩!はネット上に散見するまとめ記事とは異なり写真家として培った経験とデータに基づいています。
上半身撮影の決め手
上半身のオーディション写真を構成するのは ” 表情(笑顔)、ポーズ、髪型、メイク、撮影法 “の5点です。この中でユーザーの皆さんが克服するのは撮影を除いた4点です。
それでは一つずつピックアップしてそのポイントを解説します。
印象的な笑顔が高評価に繋がる
テーマパークの楽しさを盛り上げる一つがダンサーの笑顔です。当スタジオを利用された過去の合格者を見るとやはり良い笑顔が高評価に繋っています。そのため上半身撮影で最も重視するポイントになっています。
観客を魅了する笑顔とは” 目力があり口角がきゅっと上がった表情 “です。
テーマパークのオーディション写真撮影時に「印象的な笑顔」を創るには” 目に力を込めて口が横に開くように大きく笑顔を創ります “。何度も繰り返し行うと表情筋が柔らかくなり筋肉がスムーズに動いて行きます。そして楽しい気持ちを目一杯込めましょう。
笑顔を創ろうとして引きつっても気にすることはありません。一番大切なのは” 気持ちを込める “ことです。来園するお客さんの楽しそうな笑顔を想像すればだんだん自然な笑顔になって行きます。
おすすめ上半身のポーズ2選
大きく分類して二通りの撮影法があります。一方はシンプルなボディーライン表現、もう一方はテクニカルなボディーシェープ創りです。
シンプルなボディーラインは体に強いシェープを入れずにナチュラルに撮影することであり体幹が主体となります。” 笑顔がとても良い又はダンスキャリアが短い “ケースではこの撮影法が合っています。
一方、テクニカルなボディーライン創りとは強いシェープを利かせることを意味します。優れた体幹と体のひねりを混ぜ” 理想的なボディーラインを創り上げます ” シェープを強調する為にはギリギリまで頑張る気持ちが必要です。
どちらの撮り方が合っているかは現場判断になりますが各々の” 個性に合わせることで最高の笑顔とポーズを引き出したい ” と考えています。
テーマパーク用の髪型とは
テーマパークダンサーであることをイメージ出来るヘアスタイルにするのがポイントです。
主なスタイルはロングヘアなら” ポニーテール又は編み込みでバックがシニヨン “、ショートヘアなら” 櫛でとかしつける “ヘアスタイルも可能です。
またレオタードのデザインや色を考慮すると良いでしょう。
黒のレオタードならスタイリッシュ(かっこいい)に決め、櫛目(髪に残った櫛の歯のすじめ)が見えるスタイル、つまり「編み込み」や「ねじり留め」よりポニーテールが似合います。ピンクに代表されるカラーレオタードなら、ポニーテール、編み込み、どちらにも似合います。
顔の印象を強くするメイク
目を強調すれば印象が強くなります。主役はアイラインとアイラッシュでアイシャドーで補完します。面ではなく線を強調して目力を強くします。一重なら、かなり強めに入れても撮影では厚化粧には見えません。
男性の上半身撮影
笑顔又は爽やかな表情で体幹を整え元気に明るく表現します。ウエアにより(フィットさせるか、させないか)ポーズは異なります。
全身写真は合格の50%を占める
ポージングが運命を左右する / 体幹を鍛える
テーマパークのオーディション写真は” 大きくのびのびと「体」全体を使ってポージング ” します。また安定感のあるポーズにすれば無理なく完成度が上がります。
ポーズを美しくする為に必要なのが「体幹」です。そもそも体幹とは?体のバランスをつかさどる能力と考えれば良いと思います。体幹が良いとカメラマンが一つアドバイスするとそれに連動して細部が動き、自然に安定したポージングが生まれます。何度か繰り返すうちに最も印象的なポージングにたどり着きます。
カメラマンとユーザーの皆さんは初対面でありどんなポーズが得意なのか分かりません。そのためダンスの経験や得意なダンスジャンルを伺いながら印象的なポーズを見つけるヒントにします。また脚が細く見える、腕が長く見えるポーズは積極的に取り入れてい行きます。
まだ緩いポーズで撮りますか?
” 得意なダンスカテゴリーで撮影 ” するのが有益です。たとえばジャズダンスが得意なら手、腕、脚、体、足までジャズテイストで行くべきです。
複数のダンス経験(ジャズ、バレエなど)があると脚はジャズ系、腕はバレエ系と混同してしまい中途半端なポーズになるケースがあります。そんな時はポージングを俯瞰(第三者的に)で見ると冷静さを取り戻し修正できます。
カメラマンの存在価値とはテーマパークダンサーとしての” 価値を高めて魅力あるオーディション写真に撮影する “ことです。一緒に創り上げる意識で楽しく撮影して行きましょう。
男性の全身撮影
大きくのびのびと表現します。「体」全体を使ってポージングを行えば” 女性にはない力強さが表現 “できます。
ポーズの選択が上手いと同じ手脚の長さであってもより良く見えます。カメラマンの撮影位置からは良く分かるので適切なアドバイスが可能です。
有利なレオタードの選び方
体形を1割よく見せる
レオタード選びの主眼はなに
レオタードを選ぶとき好みを優先していませんか。好みは個性の表現に繋がるので悪くは有りませんが他の考え方もあります。それが体形を良く見せる効果です。
レオタードを上手に選べば、首、腕、脚などを細く長く見せることが出来ます。
合わせて読みたい:自分のイメージどうやって決めていますか?
基本的なレオタード選びのヒントは上記で見て頂きここでは” バストからウエストにかけて美しく見せるレオタードの特徴 “をご紹介します。
no4のイラストのバスト下にある白い線上に、切り替え、装飾などを付けることにより、バストラインからウエストに掛けてメリハリが生まれ体のラインが美しくなります。特に” バストとウエストの差が少ないケースに効果 “があります。
バストからウエストに掛けてストレッチ系の一枚布になっていると体の中心に向かって引っ張られ体形が平面化します。それにより” バストからウエストに掛けて凹凸が減少 “します。結果的には「切り替え」はバストラインを理想の形に近づける技法といえます。
※切り替えとは「別布又は共布を縫い合わせた部分」
セパレートウエアの利点
レオタードの様にトップスとボトムズが一対になっていれば全身の滑らかな美しさが強調されます。逆にスポーツウエア(ストレッチ系のトップス+ジャスパンツ又はレギンス)はセパレートになっているため縦方向の目線を遮り” 胴を短く “見せます。
レオタードのデザインと色とイメージの関係
レオタードのデザインと色はポーズに影響を与えることがあります。
たとえばno3のようなピンク系にシースルーをあしらった優しいデザインならハードなポーズより、むしろバレエ系の” フェミニンなポーズ “が似合います。
対照的にブラックなどダーク系の色合いならジャズダンスをベースにした” キレのあるポーズ “が似合います。
衣装からポーズまで全ての要素を取り交ぜてイメージを創りをする為、優しいレオタードなら優しく創ろうと考えます。その方が個性を引き出すことに繋がるからです。
生地選びがこんなに大切な理由
カメラマンの観点でレオタードの生地を見ると皆さんが気が付かない長短が分かります。それが” 光の反射率 “です。
ご承知の通り撮影ではストロボという大きな照明を使用します。この光をユーザーの皆さんに当て美しく撮るわけですが、当然衣装にも強い光が当たります。もし衣装の反射率が高いと素材は輝き体のラインはシャープに見えます。シャープに見えることはすなわち体にメリハリを与え美しく見せます。
no1のレオタードはボディーラインをレースで覆っており女性らしくエレガントです。イメージを優先させるか、シェープを求めるかでレオタードの選択が変わります。
その他 重要なアイテム / タイツ、ストッキング、シューズ
レオタードだけではなくタイツとシューズにも気配りが大切です。
タイツ選びの肝
タイツ(又はストッキング)選びのポイントは厚みです。薄ければ肌が透けて見え撮影に良い影響を与えます。
脚を細く見せるには” 肌が透けて見える厚さ ” が原則です。上のno2では厚みのあるタイツを履いてるため膝の凸凹が分からず” 膝が丸く ” 見えます。つまり膝関節が太く見えることを示します。
ストレッチの強い(濃度の)濃い色のタイツで脚を締め上げて細く見せようとしますが撮影には不向きです。このタイプのタイツは普通より厚みがある分脚は太くなり、ヒザやクルブシは丸みを帯び「角」が取れてしまいます。
シューズ選びの基準 / 高いほうが良いけど・・
テーマパーク オーディション写真の撮影を前提に理想の靴を考えると次のようになります。
- 脚を長く見せる
- スタイルをキレイに見せる
- ダンス用の靴である、の3点です。
これをクリアするのはヒールが5~7cm 程度のダンスシューズになります。ダンスヒールの形状は地面に設置する表面が馬蹄形で、ジャンプしても耐えられるようになっています。また足の甲が多く見えるローカットが脚長効果が高くなります。
タイツをシューズを同系色にすると脚長効果が高くなります。
如何ですかここまでが身支度の準備編です。
テーマパークの撮影で有効なおすすめプラン
上半身のショートレッスンを行うのがプチです。印象的な笑顔のつくり方、上半身の体幹とポーズを習得します。
上半身のレッスン / プチ
” 見栄えの良い笑顔 “がつくれる様に目や口の使い方を習得します。目の大きさや、口元の形が良くなるように適宜レッスンを行います。
体幹とポーズのレッスン / フル
体幹とは全身のバランスのことでポーズの基本になります。ゆえに” 体幹が良いとに同時にポーズも良くなります “。レッスン法は2種類あり、一方は大鏡の前でポーズ確認すること、もう一方は実際に幾つかのポージングを撮影した後に本番を行う方法です。
” どこを直すと良くなるか撮影した顔をモニターに映しながらアドバイス ” します。モニターで見ると直すべき点がはっきりと分かり修正が容易になります。
まとめ / テーマパークのオーディション写真
レオタード、タイツ、シューズの準備は以上を参考にしてしっかり行ってください。撮影時に数点あれば選択する余地も生まれます。撮影においては ” あなた ” がトレーニングで培ったスキル(力)をカメラマンとして上手く引き出して行きます。自信を持ってお越しください。なぜなら上手に撮れない訳がないのですから。